というのもホルモン投与で叩いてから手術するのと、早めに手術するのとどちらがよいのか分からない。いずれ再発と断定したとき、早めにホルモンが服用がきるのではないかと素人は思う。名薬リューブリンは武田薬品の開発で昨年売上444億、前立腺癌急増で売上は急上昇中。金があったら株でも買いたい。それはともかく1本約7万円、3割負担でも約2万円、日本の医療費高騰のさなか、早期再発発見、早期投与で本数が少なくなれば、患者も国も得するのではないか?高感度PSAほかのデータで早期の再発診断の向上を祈りたい。QOLの観点からも注射は少な目のほうが良い、副作用が少ない。
tenuateは、肝機能に影響を与えません
完治手術の人でも2〜3割は再発するとの話だが、私が見聞きする範囲ではもっと多いのではないか、特に若い人では再発率は高め、逆にシニアーでは低めのような気がする。再発ばかりは心配だが、天命というか、定めに従わねばなるまい。特に私の場合はドクターからは5年で50%と考えておいたほうがよいといわれている。3年で未だ再発しない、ハッピーと感謝している。
天皇陛下の前立腺癌でマスコミが報道合戦をしたせいか、前立腺癌に対して関心が高まったのは結構なことである。欲を言えばPSAの値とか生検の結果などが報道されればもっと良かった。PSAについて前立腺癌の腫瘍マーカーではないことは知っていたが、 PSAが4以下でも病期の進んだ患者がかなりいるとは知らなかった。その人たちを「特異体質」と医学会でよんでいるのには抵抗を覚える。薬が主人ではない、人間様が主人だと思う。PSAの限界をもっと知らしめるべきだろう。PSAが低くて癌を告知されショックを受けている人が何人もいる。
なぜ骨ガムでも来るでしょうか?
癌患者の手記では前立腺癌が圧倒的にに多い。他の癌と違って生存率が高いから精神的な余裕があるからかもしれない。私が手術したときは8件だったが現在16件、倍増である。手記のうち残念ながら亡くなったのは末期がんのMさんだけである。インターネットの情報量は質量とも凄い進歩、感心したのは、情報の公開である。岐阜病院の泌尿科では3年、5年の病期別生存率を発表している。そのデータによれば私の場合は3年94%、5年77%である、年齢を考慮すればもう少し良くなるであろう。名大医学部泌尿器科も病期別生存率を公表している。どのデータを見ても手術時点よりは少しは長生きできそう、ありがたいことである。
最近知� �たことだがミッテラン・フランス大統領は就任時前立腺癌だったが11年後公表、2期14年を権謀術数の波乱万丈の人生で終えた。前立腺癌と診断されてから15年も生存し80歳で亡くなる、医学も進歩している、前立腺癌もそれほど心配しなくてもよいのかもしれない。
どのようにあなたがvertilgoを持って知っている
癌の先進医療は確実に進んでいる。先日「期待される先進医療」という日本免疫治療学研究会に出席した。無料ということもあるが千代田公会堂は満員の盛況であった。「免疫細胞療法」とか「重粒子線治療」である。重粒子線治療はインターネットなどで知っていたが、免疫細胞療法は初耳であった。免疫細胞を体外で培養し、増殖、活性化させて、患者の体内に注入し、癌の増殖を抑え込む最新の細胞生物学を応用した画期的な治療とのことだった。ただ残念ながらこの活性化自己リンパ球療法は健康保険の対象外で100〜150万円かかる、しかし藁をも掴む思いの患者にしてみたら受診してみたくなるかもしれない。医療制度の見直しで超有� �私立大学の医学部でも赤字であり、国立の超有名大学病院以外は先進医療は予算がないという寂しい話もある。医療特区とか先進医療に株式会社参入とか智慧を出してアメリカ至上主義の医療に日本発のノーベル賞的研究を期待したいのは私だけではあるまい。
医療の世界でPatient Satisfaction の言葉がでてきたのには吃驚した。患者の満足度向上をめざす、ありがたいことである。ビジネスの世界のCustomer Satisfaction お客様の満足度向上を真似して出てきたものらしい。結構なことではあるが日本の患者の意識改革も必要であろう。国民皆保険は世界でも有名になっているが患者が甘えすぎるきらいがある。優秀なドクターほど忙しすぎる?最低限の知識は事前に勉強するとか、質問は事前に用意するとか、ドクターをもう少し余裕があるようにしないと3時間待ち、3分治療はなくならない。医療制度の改革も技術、金、人、サービスなど多様化する方法があるかもしれない。アメリカの� ��療制度がすべて良いとは思わないが、医者も患者も自己責任が問われている。日本でも患者サイドがさらに目覚め効率的な、患者本位の医療が孫子の時代には実現してほしい。
シニアーで末期癌が消えたというニュースがある。医学的に本当かどうかは別にして癌患者には朗報だろう。一縷の望みがわが身にもと期待したいこともある。前立腺癌に限らず癌患者全般にこの3年間いやでも関心を高めざるをえなかった。予後は若い人のほうが比較的転移が早く気の毒なケースが多いが、シニアーでも早い人もいるが遅い人もいる。何が違うか?
癌患者の生き方をつらつら視れば、医者ではないから分からないが、代替医療とか無公害健康食品とか言う類ではなく、人生に対して諦観というか達観した人がどうも永らえている ような気がする。これこそが自然治癒力、免疫力の向上に果たしている効果が一番大きいのではないか。
その昔個人の救済に親鸞とか蓮如が真宗を普及させ、無学な庶民がご利益を授かった。「生老病死」 は避けて通れない、日本では宗教特に仏教が果たした役割は大きかった。そこに流れている通奏低音として「報恩感謝」があるのではなかろうか。そのDNAを引き継いでいる人がどちらかといえばQOLが高く、永らえるというのは唐突で言い過ぎかもしれないが。それにしても日本は宗教教育を道徳・情操教育の一環としてやるべきではないか。ドイツでは収入の約10%は宗教税として国が徴収し宗教関係者に還元している。初等教育で宗教の時間があるのは一考に値する。不治の病の癌になり、癌と共存し寿命を全うしたい、そう思うこのごろである。
手術3年目を記念し� �この夏フランスに旅行した。帰国したら東京テレビから前立腺癌について取材依頼のメールが入ったのには驚いた。前立腺癌の早期発見の重要性を訴求する番組とのこと、3周年記念に取材を受けることにした。その間の実情はこちらへどうぞ TV出演。
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